Diamond英之の風俗を斬る
[29:Diamond英之(2005/01/31(月) 22:21 ID:QIrdQHzk)]
彼は、一大決心を胸に秘めて、友達とブルックリンに出かけた。眉にピアスを入れるつもりだった。
なんせ12歳という年齢なので、果たしてピアスを入れてくれる店があるかどうか心配だった。
30分ほど街中をさまよっていると、街角に立ってピアスショップのチラシを配っている男性を見つけた。
勇気を出して、僕でもピアスを入れてもらえるかなあと聞いたところ、もちろんOKだという。
そのチラシには、ショップで扱っているピアスの一覧が載っていたのだが、眉 (eyebrow) という言葉が見当たらない。
普通なら、ショップに行って眉にピアスをしてくれるかどうか直接聞くか、別のチラシを探せば済むところだが、
12歳の彼は融通が利かなかった。
眉を意味する専門用語を知らないことが逆に恥ずかしいと思ったようだ。
そこで彼は、独りよがりにチラシから専門用語を探し出そうとした。きっとラテン語かイタリア語を使っているに違いない。
そして、labia という言葉が目に入った。これが眉の意味なんだ。間違いない!
彼はショップに直行し、カウンターに歩み寄った。
カウンターの向うで手持ち無沙汰にしていた店員に向かって、声高々と宣言した。
「すみません。僕のラビアにピアスを入れてもらえますか?」
「え? どこにピアスを入れるって?」店員は聞き違いと思ったのだろう。
少年はどうみても男装している女性ではなさそうだったし。
しかし少年はまだ自分の間違いに気づかず、得意満面の表情で繰り返した。
「だから、僕のラビアに入れてほしいんです」
店員は吹き出した。少年は何が可笑しいのかさっぱりわからない。店員が言った。
「お兄ちゃんの体にはラビアが付いているの?」
普通なら、ここで自分の間違いに気づくところだが、少年は自分が間違っているなんて思いもしなかった。
この店員はたぶん英語がよくわからないのだと決め付けた。
そして、自分の眉をつかんで「ほらここに2つあるでしょ!」と小さく叫んだ。
その瞬間、店員は椅子から転げ落ちた。
少年は、しばらく呆然と立っていたが、自分が間違っているのかもしれないことにようやく気づいた。
店員はカウンターの方に体勢を立て直し、笑いながら一枚の写真を見せた。
「わはははは。お兄ちゃんがピアスを入れようとしているのは、この部分だよ」。
その写真には、きれいに剃毛された女性器がくっきりと映っていた。もちろん、ラビアにピアスが入っている。
写真とはいえ、彼が女性器を直視したのは、それが生まれて初めての経験だった。
彼は驚きと恥ずかしさのあまり奇声を発した。それを見て店員がさらに大爆笑。
奥からレザーファッションに身を固めた女性店員が出てきた。手にはピアス・ガン。
彼は大慌てで店から逃げ出した。
小さな恥(専門用語を知らないこと)を怖れて、大恥をかいてしまったわけだ。これも一種の自業自得であろう。
[00:名無しさん(2099/12/34(日) 12:34:56)]