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[28:Diamond英之(2004/12/29(水) 21:01 ID:6scVd1TI)]
今井助教授らは､高校生男女約３２００人を調査｡性体験者は女子４７･３％､男子３５･８％で､このうち､性感染症で治療中の人を除く感染率は女子１３･９％､男子７･３％だった｡こうした無症状の人は､ｸﾗﾐｼﾞｱ感染症全体では約７割を占めると推計されている｡
ｸﾗﾐｼﾞｱは抗生物質の服用で治るが､無症状の人から感染が拡大しやすい｡女性の場合､放置すれば卵管炎などを起こし､将来の不妊や流産､早産の原因にもなる｡
それだけではない｡専門家がｸﾗﾐｼﾞｱ拡大を懸念する最大の理由は､感染すると性器の粘膜が荒れ､ｴｲｽﾞｳｲﾙｽ（ＨＩＶ）に３―５倍も感染しやすくなるからだ｡性の健康医学財団名誉会頭の熊本悦明･札幌医科大名誉教授は｢ｸﾗﾐｼﾞｱなどの性感染症と､ｴｲｽﾞ予防を連動して考えなければ､ｴｲｽﾞ拡大は避けられない｣と指摘する｡
事実､日本の性感染症の罹患（りかん）率（患者の割合）とＨＩＶ感染者数は､過去１０年間､いずれも増加してきた｡一方､感染予防に欠かせないｺﾝﾄﾞｰﾑの出荷数は減少傾向で､性感染症に対する意識の低下とも受け取れる｡
若者に性感染症が拡大しているとの危機意識は､専門家の間では以前からあった｡しかし､過去の調査は､症状が出て治療を受けた患者の調査が中心で､感染に気付かない人の大規模調査はなかった｡
特に､高校生の性に関する調査には､学校現場も腰が引けている｡研究者が教員や保護者への説明を重ねても､最終的に理解を得られないｹｰｽが多いことが､実態把握を妨げてきた｡
日本では性を語ることがﾀﾌﾞｰ視されがち｡性教育も､性への関心をあおり､｢寝た子を起こす｣と批判する声が根強い｡しかし､今回の調査でも１６歳の感染率が最も高いなど座視できない現実がある｡
今井助教授の調査では､性経験が早いほど､性感染症の感染率は高まる傾向があった｡知識不足から無防備な性行動に走りやすいうえ､女性の場合は､体が成熟していない１０代では､子宮口の形態的特徴から病原体に感染しやすいためだ｡
必要なのは､適切な時期に､どんな性教育を行うのが有効か､実効性のある議論を進めることではないか｡性教育に詳しい産業医科大助手の劔（つるぎ）陽子さんは｢今の性教育の大半は､知識の伝達だけで終わりがちで､無防備な性行動を変えるまでには至らない｡ﾘｽｸの少ない行動を自分で選択し､相手と感染予防を話し合える関係が作れるような教育を考えるべきだ｣と話している｡
[00:名無しさん(2099/12/34(日) 12:34:56)]